『ルーブル美術館展 by そのリン

              



京都市美術館


京都市美術館で、「ルーブル美術館展」を、見に行きました。
午前中に行ったのにかかわらず、長蛇の列で55分待ちでした。 

作品は、油をたっぷり使った、おつゆがきで、細部まで細かく描かれていました。

みごたえのある美術展です。    
                 

フランス・ブルビェス(子)
≪マルー・ド・メディンスの肖像1610年
油彩・カンヴァス 312×185.5cm





高さが3m以上ある、この作品は、展覧会の初めに出てきました。

権力の象徴である、戴冠式の衣装をまとった彼女は、自分の権力を保持する為、肖像画を描かせました。

ふんだんに使われたウルトラマリンは、ラピスラズリを原料に作られた高価な絵の具です。

ラピスラズリは、日本では瑠璃と呼ばれた宝石で、残念ならが瑠璃色は、変色していました。

彼女の、プライドを感じた作品でした。

ピエール・ミニャール
≪ド・ブロワ嬢と推定される少女の肖像
1680年
油彩・カンヴァス 138×98cm




この絵のモデルは、ルイ14世の娘の、
マリー・アンヌ・ド・ブルボン(ブロワ姫)の肖像絵です。

この時代は、政略結婚が当たり前で、彼女の生涯の中で一番、幸せな時代だったのだと思います。


少女の背景は、ルーブルの庭園。
インコが台にとまり、足元には、可愛いワンコが描かれていました。

ワンコが好きな私は、ちょっと、ニッコリしました。

とっても、お気に入りの作品です。










権力に翻弄される、女性たちの肖像画もあれば、フィルメールの描く、庶民の娘の絵もある。
「レースを編む女」は、小さな作品で驚きました。


ニコラス・マース
≪婦人の肖像 1674年
油彩・カンヴァス 102×81cm




ヨハネス・フェルメール1669-1670年
≪レースを編む女
油彩・カンヴァス 24×21cm



フアン・パウティス・マルティネス・デル・マーソ
≪婦人の肖像1610-67年
油彩・カンヴァス 129×101cm


ディエゴ・ベラスケスとその工房
≪少女マルガリータの肖像1599-1660年
油彩・カンヴァス 70×58cm



ローデウェイク・デ・ディステル
≪ヨハネス・デ・フォスの哲学論文を呈示する天使と寓意像≫1656-1741年
油彩・カンヴァス 162×105cm



この作品は、中央に布に印刷された哲学の文章を貼ったコラージュを使った作品です。

コラージュとは、油絵に布やその他ををはったりします。私が見たコラージュは、ペットボトルのキャップや新聞が貼ってました。

1600年代に使われていて、驚きました。

中央の記事は、褪色が激しいですが、スペルは読めました。ユニークだったので紹介しました。

天使の手は、印刷物の上に描かれていました。



展覧会には、
ジョルジェ・ド・ラ・トゥールの≪大工ヨセフ≫
もあり、宗教画とは思えない作品でした。

ぜひ、見に行って下さい。




京都市美術館 開催期間2009.6.30-9.27
http://www.ytv.co.jp/event/louvre/index.html
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